こんにちは、はやみです。
子どものこういった行動にヒヤヒヤすることはありませんか?
- 急に大声を出す
- 癇癪がひどい
- 急に走り出す
- 買い物に行くと店内を走り回る
我が家の長男は、ADHDグレーゾーンですが、これらのことすべてが日常茶飯事でした。
自宅内でのことは、目をつぶるにしても、外で同じことをやられると気が気じゃありません。
今回は、子どもの多動・衝動的な行動に対して、すぐに使える有効な声かけをまとめてみました。
本記事の内容。
- 子どもの多動・衝動的な行動に対する、有効な声かけ
私自身が、ADHDグレーゾーンの長男との関わりの中で、実際に有効だと感じた声かけを紹介していきます!
ちょっとその前に…
そもそもADHDグレーゾーンって?
ADHDグレーゾーンとは…
「不注意」「多動性」「衝動性」という、ADHDの特性をもっているが、診断基準は満たさない状態。
周囲の人が子どもの特性を理解し、支援することで、生活の中の困りごとが目立たなくなっていくといわれています。
親の声かけによって、子どもの行動は変わります!
子どもの二次障害(うつや不安)を防ぐためにも、ぜひ読んでみてください。
大声がでたり、急に走り出したりするのはなぜ?
突然大声がでたり、急に走り出したりと、親としてはびっくりすることが多いです。
まずこれらの原因というのは、ADHDの特性である「衝動性」だと考えます。
大声や急に走り出す行動は、わざとやっているように見えて、「うるさい!」「走るな!」とついつい言いたくなりますよね。
しかし、この一時的な叱責は、経験上ほぼ意味がないと思っています。
じゃぁ、どうすればいいの?
まずは、やってほしくない行動に対して、
やってほしい行動・望ましい行動を具体的に伝えてみましょう。
なぜかというと、「うるさい」「走るな」といった声かけで、「大声をやめる」「止まる」といった行動を促せたとしても、子どもの心には微塵も響いていないからです。
きっとまた同じ行動を繰り返します。
子どもにとっては、「思いついてちょっとやってみた」という行動にすぎないので、「なぜダメなのか」「どうすればいいのか」を、伝えてやる必要があるのです。
親からすると、「何でそんなことを?」と思うことばかりですが、ここでちょっと考えてみてください。
もしもあなたが、何の気なしに鼻歌を歌ったとします。
そのことについて、「うるさい!」「歌うな!」と叱責されたら「いきなりなんで?」ってなりますよね?
「今は静かにする時だよ」「ちょっと歌うのをやめてみて」と言われると、どうでしょうか。ちょっと違いませんか?
子どもの「やってほしくない行動」に対して、「なぜダメなのか」「具体的にどうすればいいのか」を提示してみましょう。
きっと、次からの行動に変化が現れます。
繰り返しにはなりますが、
子どもの衝動的な行動に対して有効なのは、
「やってほしい行動」「望ましい行動」を提示することです。
望ましい行動ができたら、褒めてあげましょう。
もちろん、1回で定着するほど簡単ではありません。
根気はいりますが、「望ましい行動の提示」という視点は、持っておいた方が良いです。
つづいて、実際の場面ですぐに使える声かけ例を紹介していきます。
すぐに使える声かけ例
ここでは、大場美鈴さんの声かけ変換表を参考に、私自身が実践する中で、効果があった声かけについて紹介します。
声かけ変換表はこちらからダウンロードできます!
①大声
うるさいと感じるボリュームで大声が出た時には、
「声をこれぐらいにしてくれる?」
「2の声で」
「うさぎさんの声で」
長男にはこの3つが有効でした。
日頃から、声のボリュームについて、1の声はありさん、2の声はうさぎさん、3の声はパンダさんのように、子どもとイメージをすり合わせておくと良いでしょう。
ボリュームを落とす理由としては、「みんながびっくりするよ」「これぐらいの声でしっかり聞こえるよ」などと説明すると納得してくれることが多いです。
②急に走り出す
外に出た時に1番怖いのがこれですね。
わざとではないにしても、場所によっては命に関わります。
家から出てすぐ、車から降りてすぐ、そういう時に発動しやすい行動なので、前もって釘をさしておくと、行動の制御に有効です。
例えば、「おうちを出て(車から降りて)すぐ走らないよ。」「車とぶつかったらきっとケガをするよね、気をつけようね」「公園に着いたら走っていいからね」などと、伝えておくと衝動的なスイッチが入りにくい印象です。
かといって、場合によっては走って行ってしまうので、油断は禁物です。
③癇癪がひどい
子どもが癇癪をおこした時って本当に大変ですよね。
私も外出先で何度白目になったことか…
子どもが癇癪をおこす時には、必ず理由があります。
「自分がやりたかった」とか、「ママが聞いてなかった」とか、「えーっ!?」て感じの理由であることが多いのですが、この理由を聞き出すのが最短ルートになります。
ここで、感情的に怒鳴ってしまうと、癇癪が爆発してしまうので、グッとこられて以下のような質問をしてみてください。
- 嫌なことがあったときはどうするんだった?
- どうしたかったのか教えて?
泣き叫んでいる時には、何を言っても聞こえません。
我が家の場合、子どもの名前を適宜読んでみて、返事をした時にすかさず声をかけます。
癇癪を起こした時には、理由がクリアになればケロッとするものなので、落ち着いた段階で、「次は怒らず教えてね」と一声かけておきます。
こうすることで、嫌なことがあった時の反応が少しずつ変わっていきます。
長男は、成長とともに、癇癪を起こした時の切り替えが上手になってきました。
正直、親としてはなかなかしんどい作業です。
私は、3回に1回ぐらいこういう声かけができればいいなぐらいでやっていますよ。
④店内を走り回る
ちょっとした買い物がなかなか終わらないのは、この対応に追われるからですね。
私は過去に、スーパーで長男を見失い、冷や汗をかいたことがあります。
それも1度や2度ではありません。
こちらの行動に有効なのは…
お店に入る前に、「お店の中を走ってはいけないこと」「走らずにお買い物ができたら好きなお菓子を買えるよ」などと提示しておくことです。
どうしても子どもが走ってしまった場合は、仏になりきって「どうするんだった?」「歩こうね」と声をかけましょう。
怒鳴られる→癇癪を起こすという流れは避けたいので、ここでもグッとこられてください。
長男は5歳になった今も、「走らない」という約束をしていても守れないことがありますが、頻度は減りました。
まとめ
さいごに、大声や衝動的な行動に対する有効な声かけについてまとめます。
- 感情的な叱責は逆効果
- 「やってほしい行動」「望ましい行動」「やってはいけない理由」を根気よく伝えることで、子どもの行動が変わる!
今回紹介した声かけは、我が家の長男には有効でしたが、子どもさんによってはしっくりこないものもあるかもしれません。
子どもに寄り添う声かけを続けていれば、子どもの行動は少しずつ変わっていくので、根気よくいきましょう!
つい感情的になって怒ってしまうことは誰にだってあるので、「まぁしょうがない、私だって人間だもの。次気をつけよ」という感じでさらっと流した方が身のためです♪
今回参考にさせていただいた大場美鈴さんの本では、子どもへの声かけだけでなく、スケジュール管理法や図を用いた道具の使用方法など、生活の中での工夫がたくさん紹介されています。
ぜひ手に取ってみてください。
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